バングラデシュでは、ヒ素汚染が大きな問題となっています。地質学的な理由からバングラデシュの地下水にはヒ素が含まれており、地下水を灌漑用水として栽培したイネにヒ素が蓄積してしまいます。特に、灌漑水を利用する乾期に栽培されたイネはヒ素を多く含みます。土壌からのヒ素の吸収を抑制する栽培管理として、NAROでは、適切な時期に中干しと3湛4落の水管理を行うことで、ヒ素・カドミウムを同時に低減する技術を確立し、国内向けにマニュアル化も行っています。本プロジェクトにて、これをバングラデシュに応用し、現地の人々の健康に利することを目指しています。